PR会社はいらない?というタイトルでお話をさせていただきました
2015.10.30【 オルタナティブ・ブログ 】
先日、この誠ブログのブロガーmtg(オフ会?)にて、PR会社はいらない?誰でもできる広報マーケ初歩の初歩というタイトルでお話をさせていただきました。貴重な機会をありがとうございました。(結果としてマーケの話はできませんでした、すみません)
以下が話した内容の一部です。
PRという言葉について
- PR会社は「ピーアール」(宣伝、アピール、紹介)してくれる会社ではなくPublic Relations(広報)を支援する会社。狭義では「記者との関係を作り、記者が記事を書いてくれるネタを準備したり企画したりする」。記事にお金はかからず、PR会社の活動にお金を払う(場合によっては広告と絡める事もあります)。PRという言葉の使い方、広報の人とその他で違う事があるので、念のため確認しました。
- 広報(PR)は刺身で広告はフランス料理と言われる。例えば、素材(魚)があったときに、さばいて刺身にするレベルが狭義のPR。元の素材がそのまま見えている。広告の場合は、もっと大掛かりな仕掛けや工夫がある。意外とシンプル。素材が良くないとどうしようもない。
プレスリリース
- ネットでプレスリリースを配信してくれるサービス会社はPR会社とは別のカテゴリ。場を提供してくれる会社(PR会社的なサービスがオプションでついているところもあります)PR会社もこういった配信会社と組んで活動する事も。
- 新製品だからとすぐにプレスリリースだという脊髄反射は間違い。記者のネタもとはプレスリリースだけではない。(参考記事:記者のネタ元はプレスリリースだけじゃないという当たり前の事実を念のため書いておきたい件)
- 記者は毎日数百通のプレスリリースを受け取っている。
- ただ送ってくるだけでなく、重要な内容の場合は、説明会をしてほしいという記者も多い(理解が深まるし、質問も出来るし写真も撮れる)。
- プレスリリースで大事なのは1.ネタ 2.タイトル(見出し) 3.送信先。(参考記事:超小さいベンチャーの広報を自力でやる。プレスリリース3つのポイントとは?)
- 無料プレスリリース掲載サイトに載せただけ、しかもプレスリリースの「決まり事」に則っていない無名な会社のリリースはほぼ読まれない(ここでせっかくのニュースネタが無駄になってしまう。何故記者にネタを届けないのか?記者だってネタを待っている)
- 記者への送付先は、そのメディアの中に書かれていたりする。問い合わせて聞く事も出来る
- プレスリリースは同業社で広報をうまく行っているところ、類似しているサービスを扱う大手の文面を参考にして、記者がわかるように書く(決まり事があるのでそれに合わせると記者が理解しやすい)
- せっかく記者にプレスリリースが届いても、追加で聞きたい事があれば連絡が来る。そのときに連絡の取れない担当者があまりに多い。これで記事にならない事も(新米広報担当が、書いて送った事で安心して飲みに行ってしまうことが多い)
広報活動の中で、
- 自力でやってもどうもうまくいかない。何かが間違っているようだけどわからない。専門家の意見を聞きたい
- だんだんビジネスが拡大して自力では回らなくなって来た。外部の専門家と組んで効果的に進めて行きたい
そんなときはPR会社の出番。
コンサルティングだけでかなり状況がかわることも。
逆に自社で出来て効果をあげられればPR会社はいらない。
だいたいこんな感じの話をさせてもらいました。
少しでもお役に立てたら嬉しいです。
※オルタナティブ・ブログ 2012/04/27より、掲載時のまま転載しています。