取材が記事にならない10の理由
2012.08.06【 目黒広報研究所 】
記者に取材さえしてもらえれば記事になる。自分は記者とのコネクションがないから、記事にならないんだ
そう考えている人もいるかもしれません。
でも、そうではないのです。実は記事にならない取材もあるのです(お金を払った広告の取材は別ですし、元から「すぐに記事にするのではなく、まず勉強したいので」と記者に言われた場合も別です)。
以下に、笑えない大失敗取材のポイントをあげます。最新バージョンの説明を想定した例です。自分が記者だった頃を思い出しつつまとめました。弊社のお客様とは一切関係ありませんので、誤解のないようにお願いします。
せっかく記者に取材いただいて記事にならなかった場合、下記に当てはまらないかを確認すると解決策が見つかりそうです。
1. 新ネタが全くなかった(すでに他誌に載っているのと同じ話を繰り返していた。ニュースとしては難しいです)
2. 営業資料をプレゼンした(営業トークをされても困ります。記者が買う訳ではないので)
3. 根拠ある数字をあげられなかった(出典を示していないデータを提示されても記事中で使えません)
4. 話がそれて自分の言いたい事を言い出した(前職の自慢や、出張時のおもしろい話、社内の出来事などを語ると記者も困る場合もあります。その人を記事にするならそういったエピソードはありですし、アイスブレーク的に少し触れるならよいですが、それに時間を費やしてしまっては本末転倒です。)
5. 記者に説明した新製品そのものの具体的な魅力を語らなかった(商品力が弱く、取り上げるに値しないと思われてしまうことも)
6. 話を「盛って」しまった(大げさになってしまい、客観的な立場で書ける情報がなかった、自社製品が好きすぎるあまり大げさに誉めて根拠がなければ記事にできません。記事には客観性が必要です)
7. 製品の画面・写真がなかった(画面が確実に必要な媒体もあります。解像度の低いものは使えません)
8. 記者の質問を煙に撒いた(答えづらい質問をごまかしてしまい、記事を書くのに必要な情報が提供できないという場合も。全部答える必要はありませんが、媒体により、売上げ予想のデータが必要だったりすることも。最低限記事に必要な情報は現時点での内容を伝える必要があります)
9. 適当な話が混ざっていた(新規導入ユーザーとしてあげた会社名がすでにサイトにあったりしては記者に不信感を持たれてしまいます)
10. ○○とXXの部分はオフレコで、と後から言い出した(メインのネタがそれだった場合、残りの情報だけでは記事にできないレベルの事もあります)
こんなにひどいケースは普通はないと思いますが、忙しい記者のことを考え、
1. 簡潔に
2. 短時間で
3. 客観的なデータを交えて
4. 写真などの素材を用意し
5. 知らない人にもわかりやすく
6. どこが新しいのか(画期的なのか)を説明し
7. ユーザーの利点をあげ(または社会に及ぼす影響をあげ)
8. 短時間で語れれば
記事になりやすいと思います(新製品の場合)
プレゼンがうまいから、取材対応がうまいというわけではありません。だからこそ「メディアトレーニング」というものをPR会社でも提供しているのかもしれません。なかなか難しいことですが、感動してもらう、買ってもらうではなく、「これは記事にしたいな」「これは書きやすいな」と思っていただけるような説明方法を身につけることは非常に役立つと思います。かといって、感情を排除してロボットのようにというわけでもありません。
これを書いた理由は、「上司の記者対応がひどいのだが、社内ではうまく本人に伝えられない」という話を複数の人から聞いたからです。本人がプレゼンがうまいと思っていると、同じ会社の人間が「それでは記者には通じない」ということを伝えるのは非常に難しい。「どうして記事にならないんだ?自分の取材は良かっただろう?いつ掲載なのか記者に聞いてみてくれ」と言われた部下は困ってしまう。正直に「ひどかったです」とは言いにくい。でも、本人がブログを見つけて気づいてもらえたら改善につながる可能性もあります。
ある企業の社長は非常に取材に長けています。「こういう話は記者には偉そうに聞こえないだろうか?」「この内容で記者は記事が書けるだろうか?」と広報担当の意見に耳を傾けています。客観的に見る事は非常に難しいので、周りに聞いてしまうのはありだと思います。
取材はお互いがそれなりに時間を費やすものです。記者がアウトプットできるようなインプットを心がけたいものです(なかなか難しいですが)。
そう考えている人もいるかもしれません。
でも、そうではないのです。実は記事にならない取材もあるのです(お金を払った広告の取材は別ですし、元から「すぐに記事にするのではなく、まず勉強したいので」と記者に言われた場合も別です)。
以下に、笑えない大失敗取材のポイントをあげます。最新バージョンの説明を想定した例です。自分が記者だった頃を思い出しつつまとめました。弊社のお客様とは一切関係ありませんので、誤解のないようにお願いします。
せっかく記者に取材いただいて記事にならなかった場合、下記に当てはまらないかを確認すると解決策が見つかりそうです。
1. 新ネタが全くなかった(すでに他誌に載っているのと同じ話を繰り返していた。ニュースとしては難しいです)
2. 営業資料をプレゼンした(営業トークをされても困ります。記者が買う訳ではないので)
3. 根拠ある数字をあげられなかった(出典を示していないデータを提示されても記事中で使えません)
4. 話がそれて自分の言いたい事を言い出した(前職の自慢や、出張時のおもしろい話、社内の出来事などを語ると記者も困る場合もあります。その人を記事にするならそういったエピソードはありですし、アイスブレーク的に少し触れるならよいですが、それに時間を費やしてしまっては本末転倒です。)
5. 記者に説明した新製品そのものの具体的な魅力を語らなかった(商品力が弱く、取り上げるに値しないと思われてしまうことも)
6. 話を「盛って」しまった(大げさになってしまい、客観的な立場で書ける情報がなかった、自社製品が好きすぎるあまり大げさに誉めて根拠がなければ記事にできません。記事には客観性が必要です)
7. 製品の画面・写真がなかった(画面が確実に必要な媒体もあります。解像度の低いものは使えません)
8. 記者の質問を煙に撒いた(答えづらい質問をごまかしてしまい、記事を書くのに必要な情報が提供できないという場合も。全部答える必要はありませんが、媒体により、売上げ予想のデータが必要だったりすることも。最低限記事に必要な情報は現時点での内容を伝える必要があります)
9. 適当な話が混ざっていた(新規導入ユーザーとしてあげた会社名がすでにサイトにあったりしては記者に不信感を持たれてしまいます)
10. ○○とXXの部分はオフレコで、と後から言い出した(メインのネタがそれだった場合、残りの情報だけでは記事にできないレベルの事もあります)
こんなにひどいケースは普通はないと思いますが、忙しい記者のことを考え、
1. 簡潔に
2. 短時間で
3. 客観的なデータを交えて
4. 写真などの素材を用意し
5. 知らない人にもわかりやすく
6. どこが新しいのか(画期的なのか)を説明し
7. ユーザーの利点をあげ(または社会に及ぼす影響をあげ)
8. 短時間で語れれば
記事になりやすいと思います(新製品の場合)
プレゼンがうまいから、取材対応がうまいというわけではありません。だからこそ「メディアトレーニング」というものをPR会社でも提供しているのかもしれません。なかなか難しいことですが、感動してもらう、買ってもらうではなく、「これは記事にしたいな」「これは書きやすいな」と思っていただけるような説明方法を身につけることは非常に役立つと思います。かといって、感情を排除してロボットのようにというわけでもありません。
これを書いた理由は、「上司の記者対応がひどいのだが、社内ではうまく本人に伝えられない」という話を複数の人から聞いたからです。本人がプレゼンがうまいと思っていると、同じ会社の人間が「それでは記者には通じない」ということを伝えるのは非常に難しい。「どうして記事にならないんだ?自分の取材は良かっただろう?いつ掲載なのか記者に聞いてみてくれ」と言われた部下は困ってしまう。正直に「ひどかったです」とは言いにくい。でも、本人がブログを見つけて気づいてもらえたら改善につながる可能性もあります。
ある企業の社長は非常に取材に長けています。「こういう話は記者には偉そうに聞こえないだろうか?」「この内容で記者は記事が書けるだろうか?」と広報担当の意見に耳を傾けています。客観的に見る事は非常に難しいので、周りに聞いてしまうのはありだと思います。
取材はお互いがそれなりに時間を費やすものです。記者がアウトプットできるようなインプットを心がけたいものです(なかなか難しいですが)。